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スタイリストと演劇部

メイクアップアーティスト

スタリストを目指したきっかけ

私がスタイリストになる事を決心したきっかけ、それは学生時代に演劇部でメイクを担当した事を理由としているのですが、ただ単純にメイクをする事に喜びを覚えただけではなく、衣装を決めるスタイリストやヘアを担当する友人と共に、その演劇の役に合ったイメージを一から作り上げていくという部分に喜びを抱いた為です。

最初のうちは、その演劇の中の役者の立ち位置を考えながら最も最適な雰囲気を作り上げる事を共に始めたのですが、どのような衣装やメイクがいいのかを決める事は難しく、色々と意見が対立する部分が合った他、それぞれの人によって思い描くイメージが異なっているという事から、中間的な部分を見つけ出していく事は非常に困難でした。

どのようなクリエーションでも言える事だと思うのですが、作品を作り上げていくアウトプットの部分は単純に進めていく事が出来る一方で、インプットの面ではその演劇がどのような話になっているのかを理解していくようにする事や、様々な演劇の中におけるメイクや衣装を調べていく部分から始まった為、明確なイメージが出来上がってくるまでには非常に時間がかかりました。

物を作り上げていく喜びがすき

今、スタイリストとしての勉強をする中で私が感じる事としては、演劇部で私達が行った事は確かにアマチュアの仕事だったと言えるかもしれないのですが、プロとして働く人も最初はアマチュアとしてクリエーションを始める所から技術を深めていったという事、そして、実際に仕事をする場合の流れを考えた場合には学生時代に行った事と大きな違いはなく、一つの物を共同で作り上げていく場合の喜びはいつまでも残っているという事です。

ですので、これからスタイリストになる事やヘアメイク業界で働く事を目指している人々に私がアドバイスしたい事としては、あまりにも自分のクリエーションの部分にフォーカスするのではなく、周りの人々とどのようにコミュニケーションを取っていったのか、そして協力をしながら一つのイメージを作り上げていくという喜びは、クリエーターに取ってはどれほど大切になってくるのかという事を身をもって体感していってほしいという事です。

ほんのわずかな人だけが輝く事の出来るファッション業界であるからこそ、様々な人とのつながりを大切に、他の人の意見の中から少しでも自分を成長させていく方法を見つけ出していく事、それが本当にプロと呼べるスタイリストになる為には大切になってくる要素ではないでしょうか。

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